教室紹介
研修医の皆様へ
循環器科
血液内科
免疫内科
三門会
 ホーム >> 循環器科

1.概 要
 内科学第三講座循環器グループは、昭和52年4月に山崎昇初代教授のもと開設されました。
 平成13年からは林秀晴第3代教授が就任し、現在は佐藤講師、加藤、漆田、早乙女助教を中心に診療、教育、研究を行っています。
 平成21年12月からは、新病棟の東7階に移転します。
 これまで循環器グループからは、静岡県内の多くの中核病院に医局員が派遣され、医療の最前線で活躍しています。
 また、多くの医師が開業し、地域の医療に貢献しています。

2.大学附属病院での診療
【現在までの歴史】 
 開院当初は、当時の循環器の先端技術であった、心音図、ベクトル心電図、Treadmill試験を積極的に取り入れ、また日本で始まったばかりの心臓カテーテル検査やペースメーカー植え込み手術にも取り組みました。
 虚血性心疾患については、昭和63年から、関連病院での研修で力をつけた若手医師を中心に、経皮経管的冠動脈形成術(PTCA)を開始し、急性心筋梗塞への緊急冠動脈造影、再灌流治療にも応用してきました。
 さらに平成8年からは、ステント留置術、平成16年からは薬剤塗布ステントを導入しています。
 不整脈診療は、電気生理検査、ペースメーカー治療に加えて、平成12年から、漆田助教の元で頻拍性不整脈に対するカテーテル焼灼術を開始しました。

 平成16年からは植え込み型除細動器、18年には、心臓再同期療法の施設認定を受けています。
 23年からは、地域の要望に答え、これまで慎重であった心房細動に対するカテーテル焼灼術を開始しています。また、日本不整脈、心電図学会により新たに認定される不整脈専門医研修施設の申請も行っています。
 画像診断では、開局当初より心臓核医学検査を立ち上げ、心筋灌流、脂肪酸代謝、交感神経イメージングを行い、現在まで数千例のデータを所有しています。
 最近では、平成15年に心臓MRIが、平成18年からは64列心臓MDCTが導入され、放射線科との共同で最先端の画像診断に携わっています。
 特に、循環器領域におけるMDCTの導入は革命的であり、これまでカテーテル検査でしか解らなかった冠動脈の解剖学的情報を、非侵襲的に、かつ、より詳細に得ることが可能になりました。
 2007年には大谷医師が大動脈縮窄症で見られるrib notchingのメカニズムを、肋骨と肋間動脈を同時に描出することにより明らかにし、世界的な雑誌であるJournal of the American College of Cardiologyの表紙を飾りました。

【日々の診療】
 循環器外来は、月、水、木、金に教官が2人体制で行い、1日50〜100人をこなしています。入院患者は、循環器内科外来経由で来ることもありますが、循環器疾患の性格上、殆どは救急外来経由です。
 入院患者の診療には、研修医とオーベン(教官か医員)がペアとなってあたります。また、カテーテル検査のための短期入院患者は大学院生が主治医になりますが、希望により研修医もつきます。
 大学病院であることから、市中病院では管理の難しい重症心不全、重症冠動脈疾患、心筋症、不整脈患者が多いです。
 また、浜松市の救急当番病院にも入っていますので急性心筋梗塞など緊急冠動脈再灌流療法が必要な症例も多く集まります。緊急かつ濃厚な治療を必要とする患者が多いですが、良質のステント, 除細動器(ICD), 心 臓再同期療法(CRT)など、最新の医療技術を駆使することで、多くの患者が回復します。
 カンファランスは、火曜日の教授回診と木曜日の循環器カンファです。教授回診は、心電図や画像の読み方など教授から厳しい指導があります。
 研修医は、前夜からオーベンと一緒に準備をし、緊張の発表となりますが、実力は飛躍的にアップします。循環器カンファでは、受け持ち患者一人一人についてポリクリ学生も交えて、じっくりと議論をします。
 スタッフからの様々な質問が飛びますが、比較的和やかな雰囲気で行われます。
 その他、月に2回、医局会が開かれ、第三内科全体で症例検討や、研究発表が行われます。

3.学生、研修医の教育

【学生(5年生)】
 病院実習(ポリクリ)で回ってくる学生(1グループ:5−6名)を対象にします。担当患者を1名受け持ち、主治医、研修医の指導のもと病歴の聴取、日々の診察、回診やカンファランスでの発表を行います。
 また、検査にも立会い見学します。その他には、教官による小講義があり、心電図やエコーなどの基礎を学びます。

【学生(6年生)】
 第三内科の実習を選択した学生(毎年15名前後)が対象になります。5年次よりも受け持ち患者の診療をより詳細に行い、関連したテーマを調べて医局会で発表します。

【初期研修医(1年目)】
 平成24年度からは、内科の研修は「基礎内科」にかわります。医師として最低限必要な知識および技術を教官のマンツーマン指導により体得します。
 循環器内科における研修医の診療の内容は、初診時の病歴の聴取、日々の診察、点滴や内服薬の処方です。また、心電図、X線、心筋梗塞リハビリなど非侵襲的検査を行います。
 心不全患者の水管理や強心薬、抗不整脈薬の使い方、エコーやMRI, CT, CAGなどの画像診断について学び、基本的な循環器の診療能力を養います。最近、研修医の過剰勤務が問題になっていますが、原則的には平日は、夜10時まで、土日もできるだけ休日にあてるように配慮しています。しかし、救急患者が来院した場合は、研修医にも救急現場での診療を習得してもらうために、夜間〜早朝にも呼び出しを掛けることがあります(研修医の体調を考慮して決めます)。

【初期研修医(2年目)】
 1年目に習得した技量を応用し、診断や治療のプランを自力で立てて、オーベンに提案できる能力を養います。
 また、心臓カテーテル検査やインターベンション治療、ペースメーカー手術などにも参加します。オーベンの指導のもと、動静脈の穿刺、カテーテルの操作など簡単な手技から取得していきます。

【後期研修医(3年目以降)】
 浜松医大の初期研修に参加した医師は、原則的に関連病院に派遣して後期研修を行います。他の医療機関から編入した医師は、最低3か月間、第三内科で研修した後、関連病院に派遣します。
 関連病院では、他のスタッフと同様に日々の診療を行いますが、第三内科出身の科長が責任を持って監督、指導します。
 また、直接第三内科に入局しない後期研修医に対しても、「静岡県循環器専門医研修ネットワークプログラム(西部版)」を通じて西部地区の主な病院をローテーションして循環器専門医をめざすプログラムを作成しており、平成24年から利用が可能となります。
 特に、静岡県医学修学研修資金貸与者については、このプログラムを利用することを強く勧めます。

【認定医・専門医】
 循環器内科を志すと決めた医師には早々に、日本内科学会と日本循環器学会に入会していただきます。
 浜松医科大学をはじめ関連病院はすべて研修病院に指定されていますので、専門医の受験資格を得ることには問題はありません。
 上記の「静岡県循環器専門医研修ネットワークプログラム(西部版)」でも、循環器専門医資格を得ることを目標としています。

4.大学での研究
【研究の内容】
 研究には、基礎研究、臨床研究があり、教授を総括として、教官の指導のもと、大学院生、医員が中心になって行われます。
 臨床研究の主なものを挙げると、ホルター心電図による不整脈の薬効評価法の確立、心臓核医学検査による心サルコイドージスの評価および腎移植による心臓交感神経系の変化、心臓MRIによる心筋症の評価、冠動脈疾患とインスリン抵抗性の関係、Brugada症候群における遅延後電位の分布などで、いずれも海外や国内の主要な雑誌に掲載されています。
 現在は、斎藤臨床助教が、米国ロスアンゼルスのサイナイ病院に留学し、3次元心エコーの研究を行っています。今後、日本で開始される大動脈弁狭窄症へのカテーテル治療に応用される技術として期待されています。
 基礎研究は、開局当初より、山崎初代教授が名古屋大学時代から行っていた、心臓疾患の病態生化学(心筋代謝)をテーマとしてきました。
 虚血心筋での脂肪酸代謝、フリーラジカル、カルニチンに関する研究、代謝障害と電気生理の関連に関する研究などが行われ、我が国の心筋代謝研究をリードしてきました。
 その後、林現教授が、浜松ホトニクスと共同して心筋細胞のカルシウム濃度を画像化することに成功し、世界中から評価されました。
 この研究は、その後も引き継がれて現在の研究の中核となり、佐藤、加藤、早乙女医師が米国に留学して最新の技術を習得し、心臓の興奮収縮連関、ミトコンドリア機能、糖脂質代謝の研究が行われています。
 また、臨床薬理学教室の渡辺教授は、血管内皮細胞の研究に取り組み、ドイツ留学後、やはりホトニクスとの共同で内皮細胞機能とカルシウム濃度の研究を行っています。
 第三内科から、竹内准教授をはじめ多くの大学院生が研究に携わり成果をあげています。
 これらの研究は、日本循環器学会、日本心臓病学会、日本心不全学会、米国心臓協会学術集会(AHA)、ヨーロッパ心臓学会(ESC)、国際心臓研究学会(ISHR)などで発表されています。

【学位】
 基本的に大学院生は、基礎研究(課程博士)で、医員は臨床研究(論文博士)で学位を取得しています。
 最近の研究レベルの進歩により大学院も4年で学位を取得するのが、難しくなっていますが、これまで殆どの大学院生、医員が、5年以内に学位を取得しています。

【国内・海外留学】
 最新の臨床や基礎研究の技量を習得するために、医局員には留学を勧めています。これまでの留学先は、カナダのハリファックス、ウィニペグ、米国のシカゴ、フィラデルフィア、ミネソタ、ロサンジェルス、その他、ドイツ、ベルギー、オーストラリアです。
 国内では、東京女子医科大学、筑波大学、小倉記念病院などです。

5.関連病院
 聖隷三方原病院、浜松赤十字病院、磐田市立総合病院、菊川市立総合病院、富士宮市立総合病院、共立湖西総合病院は、循環器科長をはじめ、スタッフの殆どを第三内科医局員で占めています。
 また、静岡市立病院にもスタッフを3名送っており、高度先端医療に取り組んでいます。
 その他、御前崎私立総合病院、引佐赤十字病院にもスタッフがいます。

6.循環器を志す若手医師の方々へ
 循環器は、心筋梗塞や心室性不整脈などの急性の疾患が多く、初期診療が大切です。
 昼夜の別なく患者は来院しますし、緊急冠動脈造影、インターベンション治療、除細動、アブレーションなど習得しなければならない手技も多いです。
 従って、初期研修を終えて一般病院に勤務してからも、肉体的にはきつい職場です。
 しかし、これらの治療により患者が元気になって退院する姿を見るのは大変楽しみですし、医師としての意義を感じます。
 また、様々な技術を取得することは、循環器としてはもちろん、他領域の診療にも役立ちます。他科の医師やコメディカル達からは頼りにされますし、開業や地方の病院に勤務した時にも緊急事態に対応できる能力が身につきます。
 静岡県の循環器医療に目を向けますと、県の特徴としては、面積、人口ともに大きく、中小規模の市が県内に均等に広がっています。
 それぞれ市民病院があるのですが、医大は一つしかなく、また、東京、名古屋医療圏からは少しはずれる形になります。
 循環器科は検査や治療が豊富で内科の中では最もチーム医療が必要な分野です。
 一つの病院に一人、二人いても、十分な医療ができません。このような状況下で、静岡県には循環器の医師は絶対的に不足しています。
 浜松医科大学内科学第三講座循環器グループは、広く循環器医師を募集します。出身大学、男女、年齢などは全く関係なく、情熱と行動力を求めます。
 是非、我々とともにこれからの静岡県の医療を支えていってくれることを望みます。

7.女性で循環器医師または循環器を志す方々へ
 循環器は男性の職場だと思われがちですが、静岡県では、多くの女性循環器医師も活躍しています。
 研修医の頃は、男性医師同様に昼夜なく仕事をされますが、結婚、出産後は、家庭との並立が必要で、とても無理と考えている方も多いと思います。
 しかし、現在の循環器医療は、カテーテルばかりでなく、エコー、CT, MRIなど他の画像診断の重要性が増しています。
 例えば、日中のみ画像診断専門にて勤務する、あるいは、健診業務を行うなどの形態も可能です。
 是非、やる気のある方は、循環器を選んで下さい。

8.連絡先
浜松医科大学第三内科循環器科   佐藤 洋
     TEL: 053-435-2267

下記入力フォームからもメッセージを受け付けております。

お名前 ※必須
  

電子メールアドレス(半角英数字) ※必須


お電話番号(半角英数字、例: 000-000-0000)


メッセージ欄

 

国立大学法人 浜松医科大学 第三内科学講座 〒431-3192 静岡県浜松市東区半田山一丁目20番1号
TEL 053-435-2267  FAX 053-434-2910